プロペシアを飲む際の注意点

公開日
2019年4月12日
更新日

プロペシアはたくさん飲んでも効果は変わらない

プロペシアは男性型脱毛症(AGA)の治療薬の代名詞的存在です。そのため、数多くの人が服用しています。
プロペシアは有効成分にフィナステリドを含んでいます。さらに治療効果を高める為に増量を検討している向きもいらっしゃるのでは無いでしょうか。

しかし、増減はすべきではありません。有効成分のフィナステリド
を含むプロペシア等の1日あたりの投与量は0.2mgから1mgとされており、上限は1日あたり1mgです。それでは実際に投与量に比例してAGA治療効果もあがるのでしょうか。

国内の臨床試験では、0.2mgと1mgと投与した場合の治療効果を比較しています。この臨床試験の結果では有効率はそれぞれ、54.2%と58.3%になっています。0.2mgと1mgでは、優位な差異が認められたわけではありませんでした。

有効率の差は僅かなのに引き換え、副作用の発現率はそれぞれ1.5%と6.5%です。4倍もの確率で上限投与群の方が副作用のリスクが高まることがわかっています。

フィナステリドは、24時間程度でほぼ血中濃度が0になります。大量に投与するよりは、血液中の有効成分の濃度を一定に保つほうが治療効果を期待できるのです。このため、毎日決まった時間に所定量を服用することが重要なのがわかります。

プロペシアは検査や献血などに影響を及ぼす

プロペシアを服用すると献血できません。献血をすると、男性に輸血するとはかぎらず、女性に輸血される可能性があるからです。プロペシアの有効成分・フィナステリドには男性器の正常な発育を阻害するリスクがあります。妊婦や授乳婦には禁忌とされているのです。輸血先の女性が妊娠中だったり、授乳中だったりすると、男児の性器の正常な発育が阻害されるリスクがあります。

また、フィナリスティドは肝臓で代謝されることで、効果を発揮することになります。しかも、プロペシアは継続して服用することになるので肝臓に負担がかかるのです。その結果、AST(GOT)とALT(GPT)などの数値が上昇する可能性があります。AST(GOT)とALT(GPT)はいずれも肝臓でアミノ酸や糖分が代謝されるときに重要な役割を演じる酵素です。肝機能に負担がかかると、AST(GOT)とALT(GPT)などが、血液中に大量に流れ出します。肝機能検査を受診した際、異常が指摘される可能性があるのです。

そして、フィナステリドには、PSAの数値を40%低下させる作用を持っています。このPSAとは、前立腺肥大や前立腺がんなどの指標になる数値です。これらの病気の検査では、正確に診断できない可能性があります。検査前に、医師にプロペシアを服用している旨を申告しましょう。

プロペシアと飲み合わせが悪いものはグレープフルーツ

プロペシアを服用するに際して、特に併用禁忌薬などはありません。しかし、併用には注意が必要な食物があります。代表的なものにはグレープフルーツを挙げることができます。グレープフルーツには、フラノクマリンという成分が含まれているからです。

プロペシアの有効成分のフィナリステリドが効果を発揮するには、肝臓で代謝される必要があります。この肝臓での代謝を担っている酵素がCYP3A4です。グレープフルーツに含まれるフラノクマリンには、代謝酵素のCYP3A4の働きを阻害する作用を持っています。したがって、有効成分のフィナリステリドが十分肝臓で代謝されなくなるので、薬が効きすぎてしまう可能性があるのです。

また、プロペシアの副作用をリスクを上げる要因として、アルコールの摂取があります。アルコールは、人体に有害な作用を及ぼす側面があります。アルコールは肝臓で代謝されて無害化する必要があるのです。

しかし、プロペシアは、肝臓での代謝が不可欠です。その服用中に飲酒でアルコールを摂取することには肝臓にさらに負担をかけることを意味します。その結果、肝機能障害のリスクが高まるのです。飲酒する方は、休肝日を設けたり定期的な血液検査で肝機能をモニタリングするなどの対策しましょう。