プロペシアが効かない!3つの理由に当てはまっていませんか?

公開日
2019年3月29日
更新日

「プロペシアをずっと飲んでいるのに全然効かない!」
「プロペシアを飲みたいけど、自分に効果があるの?」

いまコレを読んでいるあなたは、そんな悩みを抱えていることでしょう。プロペシアは、AGA(男性型脱毛症)に効果的な治療薬です。プロペシアによって薄毛が改善される人は多いものの、なかにはまったく効かない人もいます。

治療の対象ではない人がプロペシアを飲み続けても、薄毛の改善は見込めません。効果がない治療のためにお金と時間をかけても、すべてが無駄になります。そうならないためには、プロペシアが効かない人の特徴を必ず知っておかなければならないのです。

高いお金を払って効かないのは最悪だな。オレも当てはまってないか確認しよう。

プロペシアが効かない原因は3つのどれか


プロペシアを飲んでいても「抜け毛が治まらない」「薄毛が改善しない」という人は、そもそも治療の対象ではない症状かもしれません。プロペシアは、男性ホルモンが原因の脱毛症だけに効く治療薬です。また、プロペシアが効きにくい体質という可能性もあります。

プロペシアが効かない理由は、大きく分けて3つ考えられます。では、その理由に当てはまる人の特徴をリストで見てみましょう。

  1. そもそもAGAではない
  2. ハゲている期間が長すぎる
  3. プロペシアの感受性が低い

いずれかに当てはまる人は、プロペシアで治療できる対象ではありません。では、プロペシアが効かない人の特徴について、以下より詳しく解説していきましょう。

【効かない理由1】薄毛の原因がAGAではない


プロペシアが効かない理由の1つめは、薄毛の原因がAGAではないことです。プロペシアは、男性ホルモンが原因となるAGAには高い効果を発揮するものの、それ以外の脱毛症には効きません。「どうしてAGA以外の脱毛症にはプロペシアが効かないのか?」という理由を知るためには、プロペシアの作用について知る必要があります。

プロペシアは、薄毛の原因となる「ジヒドロテストステロン」という男性ホルモンを抑制します。ジヒドロテストステロンは、「テストステロン」と「5αリダクターゼ」が結合してできるホルモンです。プロペシアは、この5αリダクターゼという酵素を阻害することで、ジヒドロテストステロンの生成を止めます。


このように、プロペシアはAGAの原因となるホルモンを抑制する。という働きを持ちます。そのため、根本的な原因が違う脱毛症には、プロペシアは抜け毛を止める力を発揮できません。

プロペシアが効かない脱毛症

プロペシアが効かない具体的な脱毛症の例を見てみましょう。

円形脱毛症

ストレスなどにより、自身の細胞を攻撃してしまう「自己免疫」が起こる。症状は部分的な丸い脱毛で、広範囲になると頭部全体が脱毛した状態になる。

脂漏(しろう)性脱毛症

「マラセチア」というカビの一種が原因。皮脂が過剰に分泌され、皮膚に炎症が起こる。頭皮のベタつき、頭皮のかゆみ、頭皮の赤み、フケが症状としてあげられる。

粃糠(ひこう)性脱毛症

栄養不足などが原因。頭皮が荒れて過剰にフケ(粃糠)が出る。症状は、大量のフケ、頭皮の乾燥、頭皮の炎症・赤み。皮脂の分泌が過剰になる場合もある。

瘢痕(はんこん)性脱毛症

傷跡(瘢痕)が原因となり、毛包が破壊されて戻らなくなる。原因不明なまま毛包が破壊されることもある。症状は傷跡の限られた部位の脱毛。原因不明の場合、髪がなくなったところが傷跡のようになる。

薬剤性脱毛症

抗がん剤や抗てんかん薬など、さまざまな薬剤の影響による。症状は頭部全体の脱毛で、体毛が薄くなる場合もある。

産後脱毛症

ホルモンバランスが出産前と出産後で大きく変わることで起こる。出産後に一時的な脱毛が起き、産後3ヶ月から6ヶ月で症状は治まる。

紹介した6つの脱毛症は、AGAとは全く違う原因で起こります。そのため、プロペシアが効かないのです。このような脱毛の症状が起こっていたら、プロペシアの服用はやめてください。

ひとえに薄毛といってもいろいろな種類があるんだな。なんでもかんでもプロペシアを飲めばいいってわけじゃない、と。

AGA以外の脱毛症なら症状に合った診療科へ


プロペシアが効かない脱毛症であった場合、症状に合った治療を受けましょう。

もし、プロペシアをすでに服用しているなら、いったん服用をやめて医師に相談してください。

AGA以外の脱毛症は、基本的に皮膚科で治療できます。しかし、なかには皮膚科での治療が難しい脱毛症もあります。例えば、薬剤性脱毛症産後脱毛症は、皮膚とは全く別の問題で起こります。

また、薬剤性脱毛症の場合、脱毛の原因となっている薬をやめないと治まりません。薄毛も気になりますが、まずは治療中の病気を治しましょう。

産後脱毛症は女性特有の症状です。プロペシアはそもそもが男性向けのAGA治療薬です。女性が飲んでも効果はなく、むしろ副作用があり女性の服用は禁止されています。産後脱毛症の場合、ホルモンバランスが正常に戻れば抜け毛も治まるので、焦って治療する必要はありません。

このように、自身の脱毛の原因を特定し、自分に合った治療を受けることが大切です。プロペシアの効果がない場合、まずは皮膚科で相談してみましょう。そのほか、思い当たる脱毛の原因があれば、それぞれに合った診療科を受診してください。

【効かない理由2】薄毛を放置した期間が長い


プロペシアはAGAに効果を発揮するものの、症状によっては手遅れな場合もあります。薄くなりはじめてからも治療せずに長期にわたって放置すると、プロペシアが効かなくなるのです。たとえ脱毛の理由がAGAであっても、末期のハゲにはプロペシアが効きません。

ハゲを放置するとプロペシアが効かない理由

AGAを放置しすぎてプロペシアが効かない理由は、毛母細胞のもととなる「毛包幹細胞」が老化してしまったからです。

髪の生え変わりの仕組みヘアサイクルについて簡単に説明しながら、毛包幹細胞の働きと老化について解説します。

成長期に毛母細胞が分裂する

ヘアサイクルとは、髪の毛が「成長期」「退行期」「休止期」という3つの周期を繰り返す生え変わりの仕組みです。ヘアサイクルで髪が伸びる成長期のとき、髪を作る器官の「毛包」で細胞分裂が起こっています。


細胞分裂をして実際の髪の毛になっていくのは、毛包のなかにある毛母細胞です。毛母細胞は成長期に分裂し、退行期には死滅します。そして、次の髪の毛を作る成長期には、また新しい毛母細胞が供給されます。

毛母細胞を作る「毛包幹細胞」の働きと老化

成長期に新しい毛母細胞を供給するのが、バルジ領域にある「毛包幹細胞」です。毛包幹細胞が分裂し、毛母細胞になって髪の毛を作ります。このため、本体の毛包幹細胞が老化し、分裂が止まってしまうと、髪の毛は生えなくなるのです。


幹細胞は毛包だけでなくさまざまな器官にあり、通常は人間が死ぬまで分裂を繰り返します。幹細胞は自分の分身をたくさん作り、ほかの細胞に分け与える役割を担っているのです。毛包幹細胞であれば、毛包内の細胞に自分の分身を分け与えます。

しかし、毛包幹細胞も万能ではないため、無限に細胞の複製を続けられるわけではありません。細胞分裂を繰り返すうち、少しずつ細胞内のDNAが傷ついていきます。DNAの損傷が重なると、毛包幹細胞はどんどん老化し、分身を作る能力が低下してしまうのです。

AGAが悪化してプロペシアが効かなくなる目安

ハゲを放置してプロペシアが効かなくなってしまうまでの期間は、はっきりとはわかりません。一般的に、AGAの症状が出はじめてから5年以上も放っておくと、プロペシアが効かなくなるとされています。

ヘアサイクルの1周にかかる年数は、通常なら2年から6年ほどです。しかし、AGA患者の場合、わずか1年ほどでヘアサイクルの1周が終わってしまいます。一般的な人の頭皮がヘアサイクルを1周する間に、AGA患者の頭皮では2周から6周ものヘアサイクルを経ているのです。つまりAGA患者は、通常の2倍から6倍の速度で毛包幹細胞が衰えるといえます。そのため、ハゲた状態を放置すればするほど、AGAが治る確率が下がっていくのです。

症状の進行度には個人差があるので、プロペシアで治療できるかどうか、頭皮の状態を医師に診てもらうとよいでしょう。見た目の目安として、産毛すらないツルツルの頭皮では、プロペシアでの治療は厳しいといえます。

薄くなってきたなと感じたら、できるだけ早くAGA治療をはじめるのがベストだ!

オレはまだ間に合うよ・・・な?

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症状がひどいなら高度な治療が必要

ハゲはじめてからの期間が長く、プロペシアだけでは一向に髪が生えてこないなら、さらに高度な治療が必要となります。

AGAの症状がひどい人にまず勧めたいのは、プロペシアとミノキシジルローションの併用です。この2つを併用すれば、からだの内側と外側の両方から髪を生やすためのアプローチができます。プロペシアとミノキシジルローションで治療をしても全く効果がなければ、さらに高度な治療を行いましょう。

それがHARG療法です。HARG療法は「毛髪再生医療」といわれており、死んでしまった細胞をよみがえらせることを目的としています。プロペシアによるAGA治療薬だけで効果がなくても諦めず、HARG療法に取り組んでみましょう。

最終手段として、自毛植毛という方法があります。これまでの2つでも効果がないなら、髪の毛を移植するしかありません。何を試してもダメだった人は、自毛植毛で髪を生やしましょう。

【効かない理由3】プロペシアへの感受性が低い


プロペシアが効かないのは体質の問題である、ということも考えられます。

プロペシアが効きにくい体質かどうかは、遺伝で決まっています。AGAの発症には遺伝が深く関わっており、遺伝子のタイプによってプロペシアが効きやすいかどうかもわかるのです。もし、検査をせずにプロペシアを飲んで効かなかったなら、プロペシアが合わない体である可能性が高いでしょう。

プロペシアの感受性はアンドロゲンレセプター検査でわかる

プロペシアが効くかどうかは、遺伝子にあるアンドロゲンレセプター(男性ホルモン受容体)の感受性によって決まります。それを調べられるのがアンドロゲンレセプター検査です。アンドロゲンレセプターには、「CAGリピート」と「GGCリピート」という遺伝子の型があります。


2つの遺伝子型のうち、プロペシアが効くかどうかを判断する際に必要なのは「CAGリピート数」です。CAGリピート数が25以下であれば、プロペシアが効きやすいと判断されます。つまり、CAGリピート数が26以上であると、プロペシアが効きにくい体質なのです。

プロペシアの感受性の指標となるCAGリピート数は、アンドロゲンレセプター検査でわかります。プロペシアを飲む前に、病院か検査キットを利用し、遺伝子型を調べておくことが大切です。

プロペシアの感受性が低いなら別の治療法で

検査でプロペシアの感受性が低いとわかった人は、プロペシアをやめて別のAGA治療を試しましょう。

プロペシアが効きにくい体質なら、まずはミノキシジルローションだけを使ってみましょう。ミノキシジルローション単体での治療を勧める理由は、プロペシアと同じような効果を持つ飲み薬が効かないと考えられるからです。

ミノキシジルローションなら毛根の細胞に直接効くので、男性ホルモンの感受性は関係ありません。プロペシアの感受性が低いために効果が出ない人は、ミノキシジルローション単体での治療を試してみましょう。

ミノキシジルローションだけではハゲが改善しないという場合、HARG療法やメソセラピー、自毛植毛といった高度な治療も必要になります。

プロペシアと同じ飲むタイプのAGA治療薬で、デュタステリドを主成分とするザガーロがあります。プロペシアに比べ、ザガーロはさらに高い効果を持つAGA治療薬です。しかし、ザガーロも5αリダクターゼを阻害する作用で抜け毛を止めます。そのため、プロペシアが効きにくい体質なら、ザガーロも効かない可能性が高いのです。

AGA治療の効果がないならほかの脱毛症を疑う

プロペシアの感受性が低く、別のAGA治療も効かないという場合、ほかの原因を疑うべきでしょう。

「CAGリピート数が26以上」という検査結果は、悪いことではありません。アンドロゲンレセプター検査は、AGAになりやすいかどうかも判断できる検査です。CAGリピート数が25以下の人は、アンドロゲンの感受性が高く、ハゲやすい体質であるといえます。逆にいうと、CAGリピート数が26以上ということは、もともとAGAにはなりにくい体質です。つまり、プロペシアが効きにくいということは、AGAにもなりにくいのです。にもかかわらずハゲてしまっているということは、AGA以外の脱毛症という可能性もあります。

プロペシアが体質に合わない人は、AGA治療を行いながら、別の原因を探ることもおすすめします。

まとめ

プロペシアが効かない人の特徴は、大きく分けて3つが考えられます。

  1. そもそもAGAではない
  2. ハゲている期間が長すぎる
  3. プロペシアの感受性が低い

プロペシアはAGAには効果的な治療薬ですが、AGA以外には効きません。そのため、円形脱毛症や脂漏性脱毛症といった、まったく原因の異なる脱毛症には効果がないのです。AGA以外の脱毛症である場合、症状に合った治療を行いましょう。

また、AGAであっても長く放置しすぎた場合、プロペシアでは改善できません。毛包幹細胞が老化してしまっていると、AGAの原因を除いても新しい髪が生えてこないのです。AGAの症状がひどすぎる場合、プロペシアで治療するには手遅れです。この場合、HARG療法や自毛植毛といった高度な治療が必要となります。

プロペシアの感受性は検査でわかります。遺伝子型のCAGリピート数が26以上であった場合、プロペシアが効きにくい体質と判断できます。とはいえ、プロペシアが効きにくい体質だということは、AGAにもなりにくい体質です。上述したようなAGA以外の原因がないか探しつつ、まずミノキシジルローション単体で対処してみましょう。

プロペシアが効かなくても諦めず、自分に合った薄毛の治療法を探しましょう。

参考文献・参考サイト